
組織運営について Vol.3
組織の歴史が関係性・カルチャーを作る
組織・チームは個人の行動や結果、組織や周囲の対応の積み重ね、まさに歴史を背負っています。
そしてその歴史が、組織運営についての第2回でご紹介した心理的安全性「変革の3段階」の一つである
関係性・カルチャーを形作っています。
「変革の3段階」の2段階目に位置する関係性・カルチャーですが、チーム毎に異なるカルチャーに
アプローチするには、表面的な事例・施策の実行や、一つの行動の変化だけでは難しいこともあります。
そこで必要になるのが心理的柔軟なリーダーシップです。
リーダーシップスタイルを使い分ける
そもそも、リーダーとリーダーシップはどう違うのでしょうか?
リーダー:立場・ポジション
リーダーシップ:リーダーとしてのスキルや能力といった他者に影響を与える能力
良いリーダーは複数のリーダーシップスタイルをチームと状況に合わせて使い分けることを重視し、しなやかにチームを変えていくことのできる心理的柔軟なリーダーシップを発揮することができるのです。
ここでいくつかのリーダーシップスタイルの特徴をご紹介します。
(1)トランザクショナル(取引型):成果主義
→部下に一定の権限を任せ、主体的に動いて欲しいときに利用する
(2)トランスフォーメーショナル(変革型):ビジョンと啓発
→部下とビジョンを共有し、組織や仕事の魅力を伝えることでモチベーションを高める
(3)サーヴァント:メンバーの支え、活躍を支援する
→メンバーを中心とした組織運営、個人を尊重し信頼関係を重視する
(4)オーセンティック:自分らしさを発揮し、弱さも見せられる
→自身の価値観や信念を重視するため、多様性を活かした組織を構築する
心理的柔軟性の3要素
これらのリーダーシップスタイルを用いた上で、どうすれば心理的柔軟性を身につけることができる
のでしょうか?
①必要な困難に直面し、変えられないものを受け入れる
②大切なことへ向かい、変えられるものに取り組む
③変えられるものと変えられないものをマインドフル(意識的に)見分ける
しなやかにチームを変えていくことができる“心理的柔軟なリーダーシップ”を発揮できることが変革を
もたらす上で必要不可欠であり、研究の結果からもリーダーに心理的柔軟さが備わっているとチーム
全体の学習が大きく促進されることがわかっています。
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